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if story ver.ガトー

彼はとても、『俺様』だと思う。
その仕草や言動もそうだけど、自分に対しての自信というか…そんな所が、更にそう思わせてくる。

「あんず、俺様にはこれが似合うと思わないか?」

共に出掛けた先で、ガトーは一つのアクセサリーを手にする。
シルバーで出来たそれは少しだけ装飾が派手ではあるけど、確かに彼に似合う。

「いいんじゃないかな?…流石ガトー様」

少しだけからかう様に言ったつもりだけど、彼にはちっとも効いてないみたいだ。

「そうだろう!まさにこの俺こそが国を支えるべきだと思うだろう!」

「いや…そこまで言ってないです…」

毎度の事ながら彼の返答に呆れながら視線をアクセサリーへと移すと、ふと背後からの気配に気付く。
後ろから抱き締めるようにして宛がわれたネックレスは、一見しただけでは解らないが、先ほど彼が自分へと見繕った物と同じモチーフ。

「…そしてお前にはこれが似合う」

鏡越しに視線が合うと、今までのように自信に満ち溢れた笑みではなく

とても柔らかに微笑んでいた。

「さすが、俺様の見込んだ相手だな」

耳元で囁かれる言葉に、確実に胸が高鳴ってしまうのを抑えきれずに、思わず視線を外す。

「ふ…俺様の扱いにはなれたんじゃないのか?」

「…知らないっ」

彼は自分で自分を良く知っているのと同じように、きっと、周りの事も良く見ているのだろう。
…自惚れでなければ、私の事は、特に。

「そんなに見つめられたら俺様でも穴が開くぞ」

「開きません!」


慣れたつもりの彼の行動に、私は常に振り回されているのだろう。
その気持ちが何なのかを自覚しながら。
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